若い頃は好きな曲を待ちながら
よくラジオを聴いていたわ
その曲がかかると一緒に歌ったりして
笑顔になれたの
それは幸せなひとときだった
そんなに昔のことじゃないわ
どこへ行ってしまったんだろう
でもまた戻ってきたの
ずっと会ってなかった友達みたいに
どの曲も私は大好きよ
シャラララ…ウォウ・ウォウ…
そんなコーラスの一つ一つが
今でも光り輝いているわ
シング・ア・リング・ア・リング…
こんな風に歌い始めるのもとても素敵
1983年2月4日、カレン・カーペンターは32歳でこの世を去った。
死因は摂食障害がもたらした心不全だった。
カーペンターズといえば、彼らが活躍した1970年代当時、ホワイトハウスやディズニーランドでの演奏を許された唯一のミュージシャンだった。
ビートルズのポール・マッカートニーは、彼女の歌声とカーペンターズの音楽についてこう賛美している。
「世界で最高の女声であり、旋律が美しく、豊かで、そして独特だ。」
この「Yesterday Once More」は、カーペンターズの12枚目のシングルとして1973年に発表されたもので、彼らの楽曲の中でも最もセールス的に成功した曲と言われている。
本国アメリカではビルボードチャートの2位にまで駆け上がり、日本ではオリコン洋楽チャートで約半年間1位をキープするという“異例のロングセラー”を記録した曲として知られている。
彼らの代表曲「Top of the World」と同じく、作詞はジョン・ベティス、作曲はリチャード・カーペンターが担当したオリジナル曲である。
レコーディングではカレン・カーペンターがドラム演奏を担当しているのだが…その録音にまつわるちょっと面白い裏話があるという。
レコーディングの当日、ベストな演奏でテイクを録り終えたメンバーに対してリチャードがある要求を出したという。
「今のテイクの後半部分を残したままで、前半だけを録り直したいんだ!」
デジタル技術が進化したの現在の録音とは違い、当時は部分的に録り直すためにはテープの切り貼りをするしか手段がなかった。
つまり前半を録り直すには、前に録音したテイクの正確な演奏時間と、それを再現して後半に結びつけるリズムキープが必要であり…リチャードの要求に対してスタッフは「それはちょっと無謀じゃないか?」と躊躇したという。
しかし、カレンが叩くドラムの正確なリズムキープによって、揺れのない演奏が再現され、録り直しは見事成功!
この件に関して、生前カレンはこんな言葉で振り返っている。
「今聴いてもどこに繋ぎ目があるのか?私ですら判らないわ(笑)」
その美しい歌声でも高く評価されていた彼女だったが、ドラムの技術(リズム感)も相当なものだったということがわかるエピソードだ。
月日は流れ…楽しかった思い出を振り返ると
なんだか今日が悲しく思えてくるの
すっかり変わってしまったのね
あの頃 私がよく歌っていたのは愛の歌だった
歌詞はどれも覚えているわ
そんな懐かしいメロディーが今でも心地良くて
過ぎ去った日々を溶かしていくの
シャラララ…ウォウ・ウォウ…
そんなコーラスの一つ一つが
今でも光り輝いているわ
シング・ア・リング・ア・リング…
こんな風に歌い始めるのもとても素敵
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