2012年8月18日、アメリカのシンガーソングライター、スコット・マッケンジー(享年73)がロサンゼルスの自宅で死去した。
難病のギラン・バレー症候群を患い、入退院を繰り返していたという。
1967年、彼は「San Francisco(Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)邦題:花のサンフランシスコ」のヒットによって一躍“時の人”となる。
この曲は、モントレー・ポップ・フェスティバル(1967年6月にカリフォルニア州で開かれた大規模な野外コンサート)のプロモーションのために製作されたものだった。
作詞・作曲は「California Dreamin’(夢のカリフォルニア)」のヒットで有名なママス&パパスのジョン・フィリップス。
スコットとジョンは以前同じグループで音楽活動を共にしていた旧知の仲でもあり、友情の証しとして提供されたものだった。
“Be Sure to Wear Flowers in Your Hair(君の髪に花を飾るべきだ)”という長い副題が付いているのは、同名の別の曲と区別するためだったという。
1939年1月10日、彼はフロリダで生まれた。
少年時代はノースカロライナ州やヴァージニア州で過ごす。
ハイスクール時代からバンドを組み音楽活動をスタートさせる。
卒業後にジョン・フィリップスと出会い、意気投合した二人は地元でグループを結成。
より本格的に音楽に取り組むために二人はニューヨークへと渡り、1961年にトリオ編成の“ジャーニーメン”を結成。
キャピトルレコードから3枚のアルバムをリリースしたが…グループは解散してしまう。ジョンはママス&パパスを結成しロサンゼルスに移る。
一方スコットはソロ名義での活動をスタートさせる。
1965年、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」がビルボードのシングルチャートで4位を記録する大ヒットとなる。
1967年にはスコットが歌った「花のサンフランシスコ」も同じくビルボードのシングルチャートの4位を獲得し、さらにはイギリスを始め、アイルランド、ドイツ、フィンランドなどでは1位を記録するほどの世界的ヒットとなる。
スコット・マッケンジーやママス&パパスが活躍した60年代後半とはどんな時代だったのか?
彼らは、当時ウェストコーストロックの特徴でもあったフォークロックの先駆者であり、サンフランシスコを中心に全米に広がっていったフラワームーブメント(平和運動)の中心にいた。
ベトナム戦争を背景に、平和と愛の象徴として花で身体を飾っていた若者達は“フラワーチルドレン”と呼ばれた。
「武器ではなく、花を」をスローガンに掲げた約10万人の若者達が、サンフランシスコのヘイト・アシュベリー周辺に集まり“サマー・オブ・ラブ”という社会現象を巻き起こしたのだ。
サンフランシスコ以外にも膨大な数のヒッピー達がニューヨーク、ロサンゼルス、フィラデルフィア、シアトル、ポートランド、ワシントンD.C.、シカゴ、カナダのモントリオール、トロント、バンクーバーやヨーロッパの各都市に集った。
当時のサンフランシスコは音楽、ドラッグ、フリーセックス、表現・政治的意思表示の中心地で、ヒッピー革命の本拠地となっていた。
サンフランシスコに行くのなら 髪に花をさして行くといい
サンフランシスコに行くのなら そこで優しい人々に出会うだろう
そんな時代に生まれたこの「San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)邦題:花のサンフランシスコ」は、まさにサマー・オヴ・ラヴを象徴する一曲となった。
こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。
【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】
8月6日(土)東京(調布市)柴崎RATHOLE
8月7日(日)埼玉・新所沢LAD COMPANY
8月19日(金)徳島SOUND SPACE FUN
8月20日(土)徳島Music Bar Ricky
8月21日(日)倉敷 下津井スタイラス
8月22日(月)兵庫(伊丹) BAR BOILER ROOM
8月26日(金)東広島(西条)HOTEL VAN CORNELL屋上
8月27日(土)福岡(警固)呑処 岡ひろ
8月28日(日)大牟田 陽炎
9月3日(土)田川Diamond Moon
9月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
9月10日(土)米子MUSIC PUB海あに
9月17日(土)京都LIVE&SALON夜想
9月25日(日)久留米 八百屋カフェ農と音1号店
10月7日(金)兵庫(伊丹)HEAVEN`S KITCHEN伊丹昆陽店
10月8日(土)広島・呉Albatross
10月9日(日)岡山LIVE Cafe ペペの家
10月10日(月・祝)岡山Desperado(Bar side)
10月14日(金)唐津の海賊
10月15日(土)小倉Bar Disa
10月21日(金)八戸Bar FLAT
10月22日(土)能代ハックルベリー
10月23日(日)秋田カウンターアクション
10月29日(土)横浜Bar Brixton Market
10月30日(日)静岡・三島 ぐらBar’s
11月3日(木・祝)群馬・前橋 呑竜横丁
11月22日(火)札幌SALINAS
11月23日(水)恵庭Mojo Hand
12月2日(金)大阪 大きな輪
12日3日(土)和歌山OLD TIME
12月4日(日)広島Jammin’ bar
12月10日(土)福岡NIKAI
12月11日(日)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
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【THE HUNDREDS 佐々木モトアキ×NOBUYAN’ Special Acoustic Live Tour 2022 “Only 2Men-6Days”】
9月18日(日)大阪 新世界ヤンチャーズ
9月19日(月・祝)名古屋 ROLLING MAN
9月22日(木)福岡 Bar KINGBEE
9月23日(金・祝)福岡 Bar KINGBEE
10月1日(土)新潟 Live Bar Mush
10月2日(日)仙台 Cafe de Lucille
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11月10日(木)大分・日田Chewing Gum
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11月12日(土)福岡・雑餉隈ZASSHO JAM
11月13日(日)熊本・八代7th chord
11月19日(土)札幌Log
11月20日(日)釧路 ガソリンアレイ
11月26日(土)高円寺MOONSTOMP
12月17日(土)埼玉・所沢MOJO
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佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
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人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。
佐々木モトアキ
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