Quantcast
Channel: 佐々木 モトアキ – TAP the POP
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1679

沢田研二の「危険なふたり」が発売された日

$
0
0


今日まで二人は 恋という名の
旅をしていたと 言えるあなたは
年上の女 美し過ぎる
あゝあゝ それでも 愛しているのに


1973年(昭和48年)4月21日、沢田研二の6枚目のシングル「危険なふたり」(ポリドールレコード)が発売された。
同年の国内ヒットチャートといえば…
1位「女のみち」/宮史郎とぴんからトリオ
2位「女のねがい」/宮史郎とぴんからトリオ
3位「学生街の喫茶店」/ガロ
4位「喝采」/ちあきなおみ
5位「危険なふたり」/沢田研二
6位「神田川」/かぐや姫
7位「心の旅」/チューリップ

石油ショックによる物価急上昇、トイレットペーパーや洗剤などの買いだめ騒動、日本電信電話公社が電話ファックスサービスを開始、ノストラダムスの大予言が出版され、オセロゲームが流行した年でもある。

リリース直後にはオリコンチャート1位を記録した「危険なふたり」。
ソロ名義のシングルとしては、初の首位獲得となった。
クレジットには作詞:安井かずみ、作曲:加瀬邦彦、編曲:東海林修の名が記されている。
この曲の歌詞に登場する“年上の人”とは誰のことなのか?
当時は結婚前だったザ・ピーナッツの伊藤エミ(7歳年上)という説もあったが…
これはまさに作詞家自身(9歳年上)だったということを、安井本人が明かしている。
当時、熱愛中だったジュリーを助手席に乗せて車で走っていたとき、浮かんだ詞だったという。
ZUZUの愛称で知られ、お洒落で“時代の最先端”を行く女性だった安井かずみ(1977年に加藤和彦と結婚)は、自身の著書にこんな記憶を綴っている。


ジュリーのために作詞をしてから、もう何年になるでしょうか…
ジュリーの歌詞を書きながら、ジュリーの歌を聴きながら、音楽の世界を歩き続けて来たのは。
その過程に、彼の音楽意識が前後左右したりすることはあっても、必ずどこかで一体感、連帯感が持てるのです。
ジュリーの音楽に対する姿勢に、いつも感動と拍手をしてしまうのです。
ボブ・ディランを除いて、殆どの世界中のアーティストのステージを見て来ましたけれど、日本でジュリーのステージを見られる私たちは最高に倖せだと思います。
本当に彼のステージは素晴らしいのです。



海外渡航が珍しかった1960年代に、ヨーロッパの上流社会の暮らしを経験し、イヴ・サンローランのオートクチュールを着こなしていたという安井。
1967年、ローマで青年実業家と結婚するも、翌年ニューヨークにて離婚。
離婚直後の安井に自身初のソロアルバム『JULIE』(1969年)の全作詞を書かせたのはジュリーだった。
安井は「世界に出していいものを彼のために書いてました。」と語る。
ジュリーがパリやロンドンでレコーディングしたり、プロモーションでヨーロッパを回る際も、安井は同行していた。
彼女は1969年からパリで暮らしていたが、その生活は孤独との闘いだったという。
そして1971年に帰国後、彼女は本格的な作詞家人生をスタートさせる。
一見華やかに見える彼女の人生は多くの出会いと失恋を繰り返す挫折の連続だった。
皮肉にもその経験が作詞家の扉を大きく開いたのだ。
当時25歳にして“スター”と呼ばれていた彼にとって、安井はどんな恋人だったのだろう?
そして、その恋はどんな結末を迎えたのだろう?
マスコミの目が届かないパリやロンドンの街角を二人が闊歩していた姿を思い浮かべるだけで、この歌が今までと少し変わって聴こえてくるような気がする…

きれいな顔には 恋に疲れた
虚ろな瞳が 又似合うけど
何で世間を あなたは気にする
あゝあゝ 聞きたい 本当の事を






こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






『山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2022”】


3月25日(金)広島LIVE café Jive
3月26日(土)岡山Desperado
3月27日(日)徳島Music Bar Ricky
4月15日(金)小郡ジラソーレ
4月16日(土)熊本八代7th chord 
4月17日(日)大牟田 陽炎
4月21日(木)仙台HIGHBURY
4月22日(金)福島Harvest
4月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
4月24日(日)秋田・湯沢BASEMENT
4月28日(金)東広島pasta amare 
4月30日(土)福岡Bassic.(ライブ&スペシャルスライドショー)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12713121312.html





【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神”】

6月18日(土)金沢JealousGuy
6月19日(日)富山・高岡GOOD FELLOWS
6月25日(土)高円寺MOONSTOMP
7月22日(金)青森Be on café 222
7月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(昼公演)
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(夜公演)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733597546.html






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】



4月2日(土)兵庫・宝塚 IL grazie
4月3日(日)京都・四条大宮高辻 夜想 
4月9日(土)茨城・古河LIVESTATION ”L” 
5月3日(火・祝)福岡・みやま市 暖古扉(だんぶるどあ)
5月4日(水・祝)大分・日田Chewing Gum
5月14日(土)横浜Bar Brixton Market
5月15日(日)静岡・三島 ぐらBar’s
5月21日(土)群馬・前橋 呑竜横丁 
5月27日(金)名古屋ROLLINGMAN
5月28日(土)和歌山OLD TIME
5月29日(日)大阪 大きな輪
6月3日(金)小倉Bar Disa
6月4日(土)福岡Bar KINGBEE
6月5日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
6月10日(金)広島Jammin’ bar
6月11日(土)広島・呉Albatross
6月12日(日)岡山Record BAR COZY
6月17日(金)新潟Gallery Bar Veronica
7月2日(土)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
7月3日(日)大分・宇佐 音小屋REBOOT
7月9日(土)佐賀 雷神 
7月10日(日)長崎 タンゲ食堂

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki





The post 沢田研二の「危険なふたり」が発売された日 appeared first on TAP the POP.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1679

Trending Articles