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Channel: 佐々木 モトアキ – TAP the POP
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ナット・キング・コール〜20世紀を代表する偉大なシンガーは、もともと“歌わないはずの”ピアニストだった〜

それは今から半世紀前の出来事だった。 1965年2月15日、20世紀の音楽シーンに偉大な功績を残した男が、サンタモニカの病院で家族に看取られながら静かに息をひきとった。 14歳だった彼の次女は「自分も父のような歌手になるんだ」と心に誓ったという。 ジャズ・ピアニストからポップス・シンガーに転身し、まさに“ジャンルを超えた活躍”を体現した彼の命を奪ったのは肺癌だった。享年45。...

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マヘリア・ジャクソン27歳〜短い結婚生活を経て確信したゴスペルへの想い、そして美容院と花屋の開業

アメリカの音楽史において“ゴスペル界最高峰の歌手”として君臨した伝説の黒人歌手マヘリア・ジャクソン。 1911年、ルイジアナ州ニューオーリンズにあるウォーター街で生まれた彼女は、貧しい環境で育ちながら教会で唄い始める。 7歳の時に母を失い、歌で食べていけるようになるまでには、メイドや洗濯など様々な仕事を経験したという。...

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セロニアス・モンクを偲んで〜モダンジャズ界を駆け抜けた“謎の男”の足跡〜

作家の村上春樹は著書『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮文庫)の中で、セロニアス・モンクについてこんな風に綴っている。 彼の音楽はたとえて言うならば、どこかから予告もなく現れて、なにかものすごいものをテーブルの上にひょいと置いて、そのまま何も言わずに消えてしまう“謎の男”みたいだった。モンクを主体的に体験することは、ひとつのミステリーを受け入れることだった。...

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風〜はしだのりひこが紡いだ珠玉のメロディー

1969年1月、はしだのりひことシューベルツはデビューシングル「風」をリリースした。 フォークミュージックを基調としながらも、普遍的な歌詞の内容とキャッチーなメロディーが大衆にウケて、58万枚を売利上り上げるヒットとなった。...

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恋はフェニックス〜シナトラに“最も偉大な失恋の歌(トーチソング)”と言わしめたジミー・ウェッブの名曲

「これまでに書かれた最も偉大な失恋の歌(トーチソング)だ!」 ――フランク・シナトラ この「By the Time I Get to Phoenix(恋はフェニックス)」は、21歳という若さでグラミーを授賞した天才ソングライター、ジミー・ウェッブが受賞の一年前(20歳)に書いた楽曲だ。...

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黒猫のタンゴ〜日本でも空前の大ヒットとなったイタリア生まれの猫ソング

2月22日は日本の“猫の日”。 愛猫家の学者・文化人が構成する猫の日実行委員会が、一般社団法人ペットフード協会と協力して「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫と共にこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で1987年に制定したものだという。 2月22日に選ばれた理由は…言うまでもニャいだろう。...

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萩原健一27歳〜ドラマや映画での大活躍を経て、新たに音楽活動を再開させた転換期

唯一無二の個性を持った俳優/シンガーとして愛されている男、萩原健一。 “ショーケン”の愛称で親しまれている彼は、16歳の頃に地元の埼玉県でスカウトされて、当時に人気グループだったザ・スパイダースの弟分的なバンドだったザ・テンプターズのボーカリストとしてデビューを果たす。 「神様お願い!」「エメラルドの伝説」などヒット曲を連発し、その個性的な歌声とカリスマ的な魅力を武器に人気を集めていた。...

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詩人が死んだ時〜“二十の顔を持つ男”と呼ばれたフランスの芸術家、ジャン・コクトーのために紡がれたレクイエム(鎮魂歌)

詩人が死んだ時 詩人が死んだ時 友達はみんな 友達はみんな 友達はみんな泣いた… 詩人が死んだ時 詩人が死んだ時 世界中の 世界中の 世界中の人々が泣いた… この「Quand Il Est Mort Le Poete(詩人が死んだ時)」は、“二十の顔を持つ男”と呼ばれたフランスの芸術家、ジャン・コクトーへのレクイエム(鎮魂歌)として書かれた歌だ。...

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マイケル・ジャクソンがグラミー賞8部門を独占した歴史的な一日

それは1984年2月28日の出来事だった。 全米の音楽業界団体National Academy of Recording Arts & Sciencesが毎年開催する一大イベントGrammy Awards(第26回グラミー賞)において、マイケル・ジャクソンが8部門受賞という記録を打ち立てたのだ。 最優秀レコード 最優秀アルバム 最優秀男性ポップ歌手 最優秀男性ロック歌手...

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腰の間をいったりきたり〜性行為を直喩した稀代の問題作〜

「私のために世界一美しいラブソングを書いてちょうだい」 1967年の秋のある日、フランスの人気女優ブリジット・バルドーは親密な関係にあったセルジュ・ゲンスブールにこんなおねだりをした。 当時、バルドーはドイツの富豪ギュンター・ザックスと婚姻関係にあり、ゲンスブールは“この火遊びは長続きはしない”と考えていた。...

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仰げば尊し〜昭和世代の“大定番”卒業ソングのルーツを辿る

仰げば 尊し 我が師の恩 教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ) 思えば いと疾(と)し この年月(としつき) 今こそ 別れめ いざさらば 互(たがい)に睦(むつみ)し 日ごろの恩 別(わか)るる後(のち)にも やよ 忘るな 身を立て 名をあげ やよ 励めよ 今こそ 別れめ いざさらば 朝夕 馴(な)れにし 学びの窓 蛍の灯火(ともしび) 積む白雪(しらゆき) 忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月...

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Old Black Joe〜奴隷解放宣言前に“アメリカ民謡の父”と呼ばれた男が一人の黒人のために書いた歌

陽気にはしゃいでいた若き日々は過ぎ去り 綿花畑で出会った友も逝ってしまった この地上から離れて…もっといい場所へ 僕には聞こえるんだ…彼の優しい声が オールド・ブラック・ジョー 僕も行くよ すぐに行くよ  もうすっかり腰も曲がってしまったしね… 僕には聞こえるんだ…彼の優しい声が オールド・ブラック・ジョー この「Old Black...

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Heal The World〜マイケル・ジャクソンが生涯を通じて心から願ったものとは?

「年間で200万人、いや260万人もの子供が、防ごうと思えばできたような病気のせいで命を落としているんだよ。他にも何百万人もの子供たちが虐待や暴力の犠牲になっていると聞いている。こんなことは起こらずに済むはずのことなのに…そうと思うと本当にいたたまれない気持ちになるんです」(マイケル・ジャクソン) 戦争、貧困、飢餓、経済至上主義、差別、自然破壊、エネルギー問題…...

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襟裳岬〜“何もない春です”と歌われた名曲にまつわる“色々事情あり”な誕生エピソード

北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やしはじめてるらしい 理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月(としつき)を ひろい集めて 暖めあおう 襟裳の春は 何もない春です 君は二杯目だよね コーヒーカップに 角砂糖をひとつだったね 捨ててきてしまった 煩わしさだけを くるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い 想い出して 懐かしいね 襟裳の春は 何もない春です...

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レディー・ガガやビョークよりも奇抜!?還暦を超えた“パンクの母”ニナ・ハーゲンのド派手な足跡

ドイツが生んだ“パンクの母”ことニナ・ハーゲンが63歳の誕生日を迎えた。 メッセージ性の強い表現。 パンク〜グラムロックへのリスペクト。 その奇抜な風貌からは想像しがたい歌声。 オペラ、カンツォーネ、そしてヨーデルやホーミー(モンゴルの伝統的な発声法)、絶叫、悶絶、唸り声などなど…多彩な要素を取り入れた唯一無二の歌唱スタイルはまさに圧巻の一言に尽きる。...

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レスター・ヤングを偲んで〜スイングジャズからモダンジャズへ、時代の橋渡しをした異端児〜

「彼はサックスを斜めに傾けて吹いた。そして興が乗ってくると、それは更に少しずつ水平方向に傾き、最後にはフルートのように真横になった。でも、彼が楽器を高く持ち上げているという風には見えなかった。というより、楽器そのものがどんどん軽くなっていくみたいに見えた。楽器が勝手に宙に浮かんでいるみたいに。そしてもし楽器が宙に浮かびたいと望むのなら、それをわざわざ押さえつける必要はないではないか。」...

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知床旅情〜加藤登紀子が“私の原点”として大切に歌いつづけてきた名曲

「1968年は夫と知床旅情に出会った私の原点。世の中が二つに割れているような当時、ふと思ったのは、人と人の間に裂け目ができても、底でつながる歌を唄いたいということだった。歌い継がれ、心に根を生やして育っていく。知床旅情はそんな歌だから、大切に歌いつづけたいんです。」(加藤登紀子) 知床の岬に ハマナスの咲く頃 思い出しておくれ 俺たちのことを 飲んで騒いで 丘に登れば はるか国後に 白夜は明ける...

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中央フリーウェイ〜ユーミンが描いた黄昏の道は、新しい時代への滑走路だった

2017年3月1日、“日本音楽界のレジェンド”と呼ばれた男、かまやつひろしが 78歳でこの世を去った。 二ヶ月後に東京都内のホテルで行なわれた彼の音楽葬には各界の著名人たちが集まり、 その顔ぶれの中には松任谷由実の姿もあった。 彼女が“荒井由実”と名乗ってデビューした1stシングル「返事はいらない」のプロデュースはかまやつだった。 二人の出会いは、彼女がまだ13歳の頃だったという。...

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ロックンロールの創始者チャック・ベリー伝説〜憧れのマディ・ウォーターズと交わした運命の一言、遅咲きのデビューからの快進撃〜

ロックンロールの音楽を聴かせてくれよ 古くさい方法でもいいからさ 忘れられないようなバックビートを奏でてくれよ 古い風習に縛られていても、その音を聴けば ロックンロールが感じられるように  僕と一緒に踊りたいならさ 僕と一緒に踊りたいんだろう? モダンジャズを馬鹿にしているわけじゃない 演奏のスピードが早すぎて メロディの美しさが消えちゃって シンフォニーみたいになってしまうから...

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北国の春〜東京暮らしのコタツで綴られた歌詞、たった数分間で紡がれたメロディー

白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国のああ北国の春 季節が都会ではわからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな それは1977年1月の出来事だった。 新聞やテレビでは、あの“戦後最大の疑獄事件”とも言われたロッキード事件丸紅ルート初公判に関するニュースが連日取り上げられていた。 そんな中、正月早々から戦後歌謡界を代表する作曲家の遠藤実のもとに曲の依頼が届く。...

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